ガジェットまみれ生活

オッサンエンジニアの備忘録。 ネットで調べたけどそのままでは上手くいかなかったりとか、前例がなかったりで少々ハマッたり楽しかった事を綴るブログ。デジモノだけじゃなくノージャンルで思ったことや経験を発信する。

Googleのロケーション履歴でデジカメの写真に位置情報(ジオタグ)を!

旅行中に撮ったスマホの写真はGPSの位置情報が付いているので、後から見ても「ああ、あそこね」ってデータから思い出すことができる。コンデジ、ミラーレス一眼、デジタル一眼で撮った写真はそのままでは位置情報はついていないので、下手するとどこで撮った写真かわからなくなってしまう事も・・・

 

最近はデジカメ自体にGPS機能が付いてるものも増えてきたけどまだまだ少数派。スマホGPSロガーとして後から写真に位置情報を埋め込むアプリも出てきてて、これはこれでまぁ良い。GPS4CAMってアプリを使ってみたけどちゃんとジオタグをつけてくれる。ただアプリ動かすの忘れちゃったりとか、スマホの電池の減りが早かったりと何となく気に入らなかった。

 

GPS4CAM デジカメで撮った写真に位置情報を

 

そこで、いつでも自動取得させてるGoogleのロケーション履歴を使って後から写真にジオタグを埋めれば良いのでは?という事で試してみた。この方法の良いところは写真を撮るときに何も考えなくて良いと言うことと、後で思い出した時に作業をすれば良いというズボラな人向けであるところだ。Windowsが動くパソコンが必要なので、Macのみのユーザーさんごめんなさい。

 

 

 

ロケーション履歴とは?

iPhoneAndroidGPS機能を使ってGoogleが勝手に私たちの位置情報をログしているのがロケーション履歴で、何の気なしにAndroidのセットアップをしていると意外な確率でオンになっているのではないだろうか?Androidは端末ごとにオン/オフが設定できるがバージョン次第?iPhoneはアカウント毎にしか制御できない模様。PCからの確認は以下のURLにアクセスすればこんな画面が表示されるはずだ。

https://maps.google.com/locationhistory

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スマホからの設定はたびたび変更になるが、2016年4月現在Android 6.0では設定画面の位置情報→ロケーション履歴で、iPhoneではGoogleアプリの設定を開いてプライバシー→現在地→ロケーション履歴で設定を変えられる。設定をONにすると少しだけスマホの電池消費が増えるが気になるほどではない。見られて困る日のデータは個別に消すことも可能だ(笑)。複数スマホを利用する人は常時持ち歩く1台だけONにしておく事をお勧めする。複数台ONになってると自宅に置いてきたスマホが位置情報を記録し続けておかしなデータが出来上がってしまう。

 

これが旅のある一日の履歴。初めてアクセスしたときは移動手段が間違ってたり、経由地がすこし違ってたり滞在時間がおかしかったりとそれなりに手直しする必要があるが、旅の記録としては手間をかけても残しておくと楽しい。もちろんこの手続きは写真にジオタグを付けるだけであれば必要ない。ジオタグの元ネタのGPSデータを必要な日数分KLM形式でエクスポートしておくだけで良い。

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GeoSetterでジオタギング

まずはGeoSetterをダウンロードしてインストールする。ダウンロードページに行ってzipかexeの好きな方を選択して自分のPCにインストールすればいい。geosetter_setup.exeを選んだとすると、まず言語「日本語」を選択、ウィザードの開始「次へ」、使用許諾契約書の同意「同意する&次へ」、インストール先の指定:そのままで「次へ」、Zusatzliche Optionen:そのままで「次へ」、プログラムグループの指定:そのままで「次へ」、追加タスクの選択:不要なチェックを外して「次へ」、最後今までの入力を確認して「インストール」でセットアップ完了。

 

さて写真にジオタグを付ける前に面倒ながらもうひと手間必要で、これが毎回やらなきゃいけないし結構面倒だったりする。GeoSetterがKLM形式を認識してくれるかGoogleさんがGPX形式でエクスポートしてくれれば済む話なんだけど、今のところKLM→GPXへの変換が必要。freesoftも試してみたけどうまくいかなかったので以下のサイトを使用している。

Kml2gpx.com: convert kml to gpx online. It's free, simple and fast

 

KLMファイルを1個ずつ指定してConvertボタンを押して、変換できたらダウンロードして前ページに戻ってまたKLMファイルを…とエラく面倒だけど、ちゃんと変換できたのは当時ここだけだったのでその後開拓していない。これを読んだ人は是非GoogleのフィードバックにGPX形式での出力をお願いします!と送信お願いします。(もしくはもっといい方法を教えてください)

 

 GPXファイルが旅行日数分用意できたら、まとめてデジカメの写真フォルダに放り込む。以下の処理は旅行&カメラ単位にやった方が良い、なぜならスマホとの時刻のズレの補正はカメラ単位でやらないと位置情報にズレが生じてしまうからだ。まあ、ズレても最終的には地図で修正できるのであまり細かく気にする必要はない。

 

位置情報を付加したいデジカメの写真とGPXファイルをC:\Work\geosetterなどのフォルダにまとめたら、GeoSetterを開いて左上のサムネイル画面ですべての写真を選択(ctrl + A)して画像→GPSデータファイルから同期を選択すると以下が表示される。基本表示されたままで同期すれば良いが、カメラの時計がずれている場合は赤枠の「時刻調整追加」を変更する。GPS計測した地点での時刻とカメラどれだけずれてるかを指定するので、PCとスマホは時刻が自動で正しく設定されている事が前提。

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設定して「了解」ボタンを押すとGPXファイルの内容と、写真の時刻から位置情報が一括で付加されていく。設定された位置情報は画面右側の地図にポイントされる。これくらいの縮尺で見るととてもイイ感じだ。位置情報を写真に保存するにはctrl + Sで一括保存できるが、枚数が多いと少々時間がかかる。ちなみにここで位置情報を保存してもファイルの作成日付時刻は書き換わらないので安心。

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画像単位で確認して気に入らなければ地図上のポイントを動かすことで実際の位置に修正することが可能。そう、勘が良い人は気付いたかも知れないが、実はGeoSetterはGPXファイルがなくても自分で地図を見ながら写真にジオタグ設定が可能。実際ロケーション履歴が取得している程度の位置情報では結構ズレが生じるので、神経質な人はそれなりに修正が発生する。下は修正したあとの情報、初期では4枚ともほぼ同じ位置にポイントされていた。

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どうだろうか?写真に位置情報を付加するのにその時特に何もしてなくて後からなんとか出来るっていうのは結構魅力だと思う。特別な機材も必要ないし旅好き、写真好きの人には是非とも使ってみてほしい。